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資料名大遼大横帳蘭陵郡夫人建静安寺碑拓本3
資料記号qz2p03
文字/言語漢字/漢語
材質/形態紙/拓本
行数/字数3行/行5字
大きさ縦59cm、横36.5cm
管理/所蔵古代文字資料館/長田家所蔵
 長田夏樹氏旧蔵拓本の一つ。遼の大遼大横帳蘭陵郡夫人建静安寺碑の碑額(漢字楷書)。 同碑の碑身には契丹大字文の面と漢文の面がある。この拓本は契丹大字文面の碑額。 漢文面の碑身には咸雍八年壬子歳(1072年)とある。道宗時代の碑。
 1行目:大遼大横帳
 2行目:蘭陵郡夫人
 3行目:建静安寺碑
「大遼大横帳蘭陵郡夫人建静安寺碑」とある。蓋之庸2002によると碑石は赤峰市寧城県 遼中京博物館に所蔵されているという。
 なお、漢文面は碑額(漢字篆書)―碑身(漢字楷書)、契丹大字面は碑額(漢字楷書)―碑身(契丹大字)となっている。 碑身の文字が契丹大字で、碑額の文字が漢字楷書体であるわけであるが、これは契丹大字に篆書体がなかったことを示すものである。

参考文献:蓋之庸2002.『内蒙古遼代石刻文研究』呼和浩特市:内蒙古大学出版社,399-410頁。
(文責:吉池孝一2013.1.15)