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資料名羅氏集存4
資料記号p2h14
文字/言語パスパ文字/漢語
材質/形態古書中の写真
重さ**
大きさ縦6cm×横6.1cm
管理/所蔵古代文字資料館/個人蔵
 羅振玉『隋唐以来官印集存』民国五年(1916年)の三十一葉ウラ右に収められた元代 パスパ字官印の印影の一つである。
(写真上)背刻。写真では明瞭でないが、『集存』の記述によると「□陽等處□□□義兵百戸印」「中書禮部造至正□年九月日」とあるという。 拓本によると「五年」にみえる。
(写真下)印面の印影。左行より縦に読み、行は右に向かって進む。パスパ文字でn(a)m【南】-y(a)ŋ【陽】-dhiŋ【等】-č‘eu【處】-m(a)v【毛】-γu【胡】-lu【蘆】-ŋi【義】-biŋ【兵】-b(a)y【百】-γu【戸】-yin【印】とあり、「南陽等處毛胡蘆義兵百戸印」となる。
「毛胡蘆」の読みは照那斯圖1977(「元八思巴字篆書官印輯存」,『文物資料叢刊T』北京:文物出版社)による。
(文責:吉池孝一2011.4.12)