トップページラテン文字>ニュルンベルク年代記

資料名ニュルンベルク年代記
資料記号l2p01
文字/言語ラテン文字/ラテン語
材質/形態
重さ**g
大きさ縦28.8cm、横19.5cm
管理/所蔵古代文字資料館/個人蔵
 15世紀末にドイツで出版されたハルトマン・シェーデルによる年代記。初版がニュルンベルクで1493年に出版されたため、「ニュルンベルク年代記」と呼ばれることが多い。 本資料は1497年にアウクスブルクで出版された海賊版の一葉。1500年以前の最初期の印刷物はインキュナブラ(揺籃期本)と称され、書物史において貴重である。 この時期の印刷物は、活版印刷が広まる前の写字生による写本の書体と正書法をを忠実に再現しており、それゆえに現在の我々にはかなり読みにくい。 本資料も当時一般的だった書体(ブラックレターあるいはゴシック体と呼ばれる)で記されており、さらに種々の方法による縮約形や合字が見られる。 本資料の挿絵は神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世を描いたもの。詳しくは古代文字資料館蔵『ニュルンベルク年代記』(零葉、15世紀末)解題を参照。
(文責:中村雅之 2025.2.28)