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資料名エドワード2世の銀貨
資料記号l2k03
文字/言語ラテン文字/ラテン語
材質/形態銀/円形コイン(打刻)
重さ1.25g
大きさ径16.82〜17.30mm、厚さ0.66mm
管理/所蔵古代文字資料館/個人蔵
 イングランド王国、エドワード2世(在位:1307-1327年)の1ペニイ銀貨。
表面:王の肖像の周囲に“EDWA R ANGL [DNS] HYB”とある(実際には分かち書きされていない)。これは「Edwardus Rex Angliae Dominus Hiberniae」の略で、 「イングランド王にしてアイルランド領主たるエドワード」の意。
裏面:周囲に“CIVITAS CANT[OR]”(カンタベリー市)とある。
 文字はゴシック体とローマン体の中間的な書体だが、「A」の字形が特徴的で、「∧」の上に蓋をかぶせた形状になっている。表面の5時の位置および裏面の11時の位置を参照。 この字形はプランタジネット朝(1154-1485)のコインでは一貫して用いられた。 続くチューダー朝でもメアリー1世(王位:1553-1558)までは用いられたが、エリザベス1世(王位:1558-1603)以後は用いられなくなった。
(文責:中村雅之 2025.5.1)